株式投資の利益を分解すると「比較対象の設定」こそが投資家の腕の見せ所!
見習いデータサイエンティストです。
私は株式投資の個人投資家でもありまして、日々株で利益をあげるために勉強しています。
が、株式投資は本当に難しい。百戦錬磨の兵たちが市況を牛耳り、われわれ初心者は利益を吸い上げられることも多々あります…。
そこで、本日は「分析はアウトプットから」の基本に立ち返り、株式投資の利益を分解して考えてみました。
まず株式投資の利益は大きく「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」に分けられます。
キャピタルゲインは株価の値上がり益です。
一方インカムゲインは株式を保有することで得られる配当利益です。
後者の配当利益は企業の配当金によって決まりますが、概ね株価の5~10%であることが多いです。
実際に「みんなの株式」で配当利回りランキングを見てみます。(出所:webサイト"みんなの株式")
1年間保有して元金の数%というのは、株式投資の利益におけるインパクトは小さいです。
確かに銀行預金や債券金利などと比べると高い利回りかもしれませんが、基準となる株価の変動リスクを負っていることを鑑みるとわずかなものです。
それよりも株式投資の利益はやはりキャピタルゲインのインパクトが大きいです。
平気で10%20%、場合によっては2倍3倍に株価は変動しますから…。
ということで、株式投資の利益を「キャピタルゲイン」中心に分解してみました。
それが以下の図です。この図をみてもわかるように、キャピタルゲインを生み出すために必要なことはとてもシンプルです。
「安く買って、高く売る」
これに尽きます。これは反対のことを思い浮かべれば明らかです。
つまり、「高く買って、安く売る」ことを回避すればよいのです。そうすればキャピタルゲインは自然に生まれます。
そして、「安く買って、高く売る」ことについて、これをもう少し分解すると、
「市況全体の地合い」と「個別銘柄の過剰な株価変動」という切り口に分けられます。
「安く買う」ためには、市況全体の地合いが悪いときに買えばよいですし、個別銘柄が売られ過ぎているときに買えばよいのです。
逆に「高く売る」ためには、市況全体の地合いが良いときに売ればよいですし、個別銘柄が買われ過ぎているときに売ればよいのです。
とまあ簡単に言い切ってしまいましたが、これがまあクソほど難しいのはご存知の通り。
というのも、「安く買う」「高く売る」ことについて、何に対して「安く」なのか、何に対して「高く」なのか、その答えがないために株式投資はきわめて難しくなっています。
つまり、分析の基本である比較対象の設定が困難であること、そして比較対象によって現状の株価が「安い」のか「高い」のかが大きく変わってきてしまうという問題があるのです。
例えば、日経平均株価が前日比で2%以上マイナスとなったとき、前日比で考えると地合いが悪い=株価が安いと判断して「買い」と判断できそうですが、仮に移動平均線から上昇方向にかなり乖離してしまっていたとすると、それを理由に地合いはまだまだ良い=株価は高いと判断して「売り」と判断することもできるのです。
この「安い」「高い」の比較対象の設定が極めて難しいことが株式投資の特徴でもあります。
ですが、逆に言うと、この部分が投資家の腕の見せ所でもあります。
最後に、まとめます。
・株式投資のキャピタルゲインは「安く買って、高く売る」ことで得られる。
・何に対して「安く」買うのか、何に対して「高く」売るのか、比較対象を決めることが極めて難しい。
・この比較対象の設定こそが投資家の腕の見せ所であり、株式投資の醍醐味である。
以上です。
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