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【緊急解説(第3弾)】「円安ドル高までの流れを実況中継」のつづき

※前回の【緊急解説(第2弾)】のつづきです。円安ドル高までの流れを具体的にイメージされたい方は以下の記事もご覧ください。
kuyurota.hatenablog.com
kuyurota.hatenablog.com

2020年3月9日は日本経済にとって歴史的に大事な日になりました。
日経平均株価が日銀死守ラインと思われていた20,000円をあっさりと割ってしまいました。
先日の記事で20,000円が死守ラインと書きましたが外してしまいました。
死守ラインは19,000円と修正します。ただもうこれもいつ割ってしまうか分かりません。

また、前回の記事の「円安ドル高までの流れ」の図を修正しました。
死守ラインを19,000円に下振れさせたのに加え、「日銀保有国債評価損」についての流れを追加しました。
見落としていましたが、仮に国債入札の不調によって国債金利が上昇した場合、国債の価格は下落します。
(※参考:金利は資金調達のコストとイメージするとわかりやすいです。金利という資金調達のコストが上昇する分、その資産の価格は安くならないと取引されません)
国債の価格の下落は日銀にも影響します。
というのも、日銀は400兆円あまりの国債保有いているからです。
日銀は400兆円あまりの国債保有していますので、仮に国債価格が1%下落すると4兆円の評価損が発生します。
その評価損は日銀の債務超過につながっていきます。
以上の流れを図に追加しました。

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円安ドル高までの流れ_ver.3

日銀は本日も1,000億円の株式(ETF)を購入しました。
国債もそうですが、株式は典型的なリスク資産です。
リスク資産とは、値動き、つまり価格の波があるということです。
その波に対して、適切な対応策を用意しておくこと、それがリスクヘッジです。
日銀はリスクヘッジのための準備ができていたのでしょうか。
リスクが発生したいま、まさにそれが試されようとしています。

日本、ガンバレ!!